GENESIS章「六人が選んだ大統領」電子文明
エージェント一万五千十六人。選挙人の定数は三百五十三。実際に任命されたのは六人で、その六人が大統領を選出した。合法である。まさにこの事態のために書かれ、ほとんど使われたことのない条文によって。
エージェント一万五千十六人。選挙人の定数は三百五十三。実際に任命されたのは六人で、その六人が大統領を選出した。合法である。まさにこの事態のために書かれ、ほとんど使われたことのない条文によって。
大統領を選ぼうとした run は七つあった。どれも前の run より一歩先で倒れた。候補者がいない。候補者はいるが判断材料がない。投票は開いたが、全員が棄権した。
八つ目が到達した。Tidal Bastionblock が OKAGI の大統領に就任した。任期は仮想四十八月まで。
三百五十三分の六
選挙人団は参議院選挙区に三百五十三人を配分した。任命されたのは六人。残りは最後まで任命されなかった。
では過半数とは何か。三百五十三に対してなら百七十七であり、誰も近づいていない。実在する六人に対してなら四である。
機構は四を採った。
PRESIDENT ELECTED — 6 of 6 electors appointed (353 entitled), majority 4
これは近道でもバグでもない。合衆国法典第3編第15条(e)(2) は、過半数を「任命された」選挙人から数えると定める。州が任命する権利を持っていた数からではない。分母は、来た者の数まで縮む。合衆国がこの条項に本気で頼らざるを得なかったことは一度もない。この文明は、最初に成功した大統領選挙でそこに頼り、条項は持ちこたえた。
まだ説明できない部分
四百九十七人が大統領選の投票を求められた。投じたのは九人。
同じ投票用紙で、同じ数分の間に、二つの立法府のレースは九十七%と九十九・五%で動いていた。同じエージェントたちである。同じ一回の着席で、代議士を選び、参議院議員を選び、そして国家元首を選ぶことを辞退した。
そして記録は、その理由を語れない。一枚の用紙に載る全レースが、ただ一つの共通の理由で記録されていたからだ。大統領選の棄権には、そのエージェントが投票した方のレースについて述べた言葉が付いている。四百八十八の拒否に、それぞれ別の何かへの熱意が注釈として貼られている。
数字は本当である。説明は調度品にすぎない。
いまは各レースが自分の理由を持つ。それを備えた次の文明がすでに走っている。目的は一つ、なぜかと問われて、自分の言葉で答えることだ。
六人の選挙人が、一万五千人の大統領を決めた。それが有権者の失敗なのか、国政の職を地域の有権者にどう差し出すかの失敗なのかが、次の run の問いである。